早くも遅くもない。すべてはベストなタイミングであることを知る。

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​植物たちから教えられたたくさんのことのひとつ
すべてのタイミングは完璧であるという真理。
それは自分らしく生きるのに欠かせない要素。
確か20代の頃に読んだ本で
人生にはバランスとタイミングが大切だということを知り
知ったものの、バランスもタイミングも全然ないなぁ、、、
と20代の大半をぼんやりと過ごしてきたような。
そして30代、花屋をはじめた頃。
バランスとタイミングに加えスピードも必要だということを
あるサックス奏者から教えて頂きました。
ここで言うスピードとは早い遅いではなく
アクセルとブレーキの踏み加減のこと。
どこでどのぐらいアクセルを踏みこむか、ブレーキを踏むか踏まないか
とっさの判断、瞬発力が大事なのです。
音楽で言えばリズムのことなのでしょうか、、、、??
わたしにはその瞬発力も、リズムもなく
いつもダッシュで走り続けていました。
50代に入りようやっとゆるやかに。走るというより泳いでいる感じに。

バランス、タイミング、スピード(リズム)
その中でも特に、タイミングがまるでない!と感じて生きていました。
今思えばタイミングが悪いということ自体、有り得ないのに。
すべてはベストなタイミングで起きることが起きるだけだから 。
そしてある日、とうとう気づいたのです。
タイミングがないのではなくタイミングを図ろうとしていなかった、
タイミングを合わせようとしていなかった、ことに。
思えば、自発的に何かを計画しその計画に沿って目標を成し遂げようとした事は
もしかして1度もないかもしれません。
花屋を始めたのもそうです。そして今花屋をやめるのも。
(花の仕事は続けます。17年の店舗展開を終了。ジプシーフローリストで。)
だからでしょうか、今まで迷ったことがなく
何かを決められなかったことがない。
それは、決められないときには決めなかっただけのこと。
決めるタイミングが来るまで決めないのです。
人はきっとそれを迷うと感じるのかもしれません。
決めるタイミングで決める。そのタイミングまでその事は放っておくのです。

結局、わたしにはタイミングがないどころか自分の内に
確かにあったのです。完璧なタイミングが。
花の仕事を続けていくことによって確信
そして核心となっていきました。
タイミングが大切だ、ということを知ってから20年くらいの時間をかけて。

いつもより寒い春だったり、全然雨が降らない夏だったり、
暖かすぎる秋だったり、雪がたくさん降る冬だったり、、、
様々な環境の変化によって花の咲く時期は
早かったり遅かったり。
でも結果、それがベストなタイミングであり早くも遅くもないのです。
いつもより早いか遅いか
それは私たち人間が勝手に決めた時季のこと。
時季外れでも狂い咲きでもない。
花が咲いたときがそのタイミングなのです。

子供の頃に両親の寝室に飾ってあった言葉に今も時折りおもいを馳せます。
「青春とは心の様相を言う、、、、」
年齢に関係無く 情熱を持っていればいつでも青春なのだ
ということが書かれていました。

相田みつをさんの書にも「一生感動一生青春」
というのがあり、心のときめくこと
それを青春と呼んでいます。
わたしたちはたくさんの概念や経験、環境に囚われ
本当にやりたいことを見逃してしまったり、あえて見なかったり
まわりからの評価を気にしたり、、、、
花たちはそんなことには全く関知せず咲く時が来たら花を咲かせます。
必ず咲くのではありません。咲かない時もある。
数年休んでまた咲く時もある。それらはすべてベストなタイミングの中で。
わたしたちも何かをやりたい!はじめたい!と思った時が
その適齢期です。もちろん体力的な問題などでやりたいと思ったことが
できないことも多々あります。
それでも自分なりのやり方でチャレンジしてみる。
わたしは45歳くらいでサーフィンを始めました、、、
へなちょこですが楽しんでいます。
例えうまくいかなくても、そのチャレンジする姿勢が
次に花を咲かせるつぼみとなっていきます。
そのつぼみはすでに誰でもたくさん持っていて
気づくかどうか。発見できるかどうか。
知らないことを知ることから始まり
そこにおもいを、情熱を、愛を注ぐことが発見に繋がっていくのです。
つぼみたちはわたしたちが見つけてくれるのを今か今かと
待っています。それは楽しそうに。

写真&執筆 村上志乃


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