美しく彩られる毎日は特別な誰かのものではない。

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フランス語に”Art de vivre アール・ド・ヴィーヴル”
「生きる事すべてがアート」「日常をアートに」
という言葉があります。フランス人のライフスタイルそのもの。
「自分らしく生きる」という意味もある"Art de vivre "
を知った時からそう生きていきたい。と
漠然と思うようになりました。

あたりまえな毎日にこそキラキラとした感動(アート)が
散りばめられているのです。
それはひとだったり、ものだったり、ことだったり
目には見えないココロ意気だったり、ココロ模様だったり、、、。
それはそのひとそれぞれが感じるそれぞれのアート。
感じるかどうか。気づくかどうか。
すべてはわたしたちの内側から生まれるものだから。
ひとは自分の内側にないものは感じられない。言い換えれば
感じられるものはすべて自分の内側にある。

もうずいぶんと前になりますがパリを旅行した時に
花屋さんをたくさん訪れてたくさんの花をホテルの部屋に
連れて帰りました。
旅の同行者たちにもおすそ分けして
それでもまだたくさんあるからとホテルのフロントにも、と
思い立ち係りの男性に渡したのです。
花瓶がなかったので、2リットルのペットボトルの上部を
ハサミで切ってにわか花器に仕立て花を入れて。
彼はすぐさま慣れた手つきで
これじゃ粋じゃないよ。みたいなことを言いながら
奥からガラスの花器を持ってきて、さささっといけなおしました。

おおおー
これこそArt de vivre !と感動したことを今でも鮮明に
記憶しています。

そういったちょっとしたことが美しく生きること(アート)に
繋がっていくのです。

もちろん花器はなんでもいいのです。ガラスじゃなくても
ペットボトルでもワインの空き瓶でも。
フロント係りの彼の日常にはきっといつも花が
あるのでしょう。

まずは花を1輪いけようと思うことからはじまり
たった1輪の花をいけることでその場が劇的に変わることを
体感したら次はテーブルの上を片つけよう
部屋をきれいに掃除しよう、誰かを招待しよう。
誰かを招待するなら素敵な花器に花をいけよう。
花がよろこんでいる!感動!
大切なひととその感動をシェアすることで
ますますごはんがおいしいなる。
次はキャンドルでも灯そうかな、、、、、。

自分の内側からあふれでるおもい(アート)が、その内側と外側を
自分と誰かを、誰かと誰かを、日常と非日常を
そして世界を、目には見えない何かを繋ぎ
美しく彩るのでしょう。

美しく彩られる毎日は特別な誰かのものではない。
自分らしく生きようとする誰にでもできる
それがArt de vivre !

写真&執筆 村上志乃


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