リラックス

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今では、嘘のように改善されたが、
私は、昔、物凄い肩凝りで、首が、
ガチんガチンに固くなっていて、
もう、何が正しい姿勢なのかすら
全く分からないという状態の時があった。

まあ、俗にいう、ストレス、という
事になるのだろうけれど、要は、
常に、緊張、全くリラックス出来て
いなかったということだ。

今でも、時には、頭が痛くなり、
気付くと、肩が凝っている時もある。
そんな時に、「リラックス」という
ある人の声が聞こえて来る。
それは、こんなエピソードだ。

ある時期、長く喫茶店のアルバイトをやっていた。
キッチンに、新しく、若い男の子のスタッフが入った。
彼は、いつも笑顔で、素直な性格なのだが、天然で、しょっちゅう、
みんなが拍子抜けするような事をやらかした。

ある日、そんな彼を、新入社員の若い女性スタッフが、
物凄い剣幕で捲し立てるように叱った。

あまりの言いように、私は気の毒になり、
「⚪️⚪️さんも、何も、あんな言い方しなくてもね、大丈夫かい?」
と聞くと、
「⚪️⚪️さん、リラックス出来ていないんですよ、可哀想に。」
と、全く他人事のように言い放ったので、ビックリした。
しかも、逆に、叱った相手を憐れんでいる事に、恐れ入った!

その発言以降、仕事帰りなどに、
何となく親しく話すようになり、
聞くと、過去に、失恋を機に、重度の鬱になった経験があるという。

そんな重い話も、あっけらかんとハキハキ話す。
だから、こちらも、どうやって治ったの?!とズバっと聞いてみた。

答えはこうだ。
「早起きして、走りました!」
やっぱり、ズッコケたし、拍子抜けしたが、こう続いた。

「リラックスするのが大事なんですよ。
俺、バカだから、どこに行っても怒られるし、
それで心が折れて、緊張とかしだしたら、もう、持って行かれます。
だから、どんな時も、リラックスです。それに、集中しています。」

これは、生涯に渡り、大切、重要な言葉だと、この時、思った。
だから、その後、彼がバイトを辞め、
特に個人的に関わりが無くなっても、この時の会話だけは、
私の中に、色濃く残っている。

リラックス、心も、身体も、だ。
案外、難しいのだ。
意外と、力が、無意識に入っているものなのだ。

だから、緊張している自分に気付いたら、
リラックスするように私も集中するようにしているよ、
と、もう、会う事もない彼に言いたい(笑)

リラックスという名のトレーニングは、
日々、続いて行く、生きている限り。

絵&執筆 島貫めぐみ


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