個性と環境

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田舎暮らしを始め、
東京では、高いお金を払って買っていた無農薬野菜を、
ご近所さんから、ちょくちょく頂くようになった。
私達が住む集落では、おばあちゃんの一人暮らしが多く、
みんな、必ず小さな畑をやっている。
みんなは、口を揃えて言う。
「消毒は嫌だから。(消毒とは、農薬の事)」

私達が田舎暮らしを始めた事の一つに、安全な食を、という思いがある。
我が家も夫が、なるべく自然農に近い形で畑をやっている。
無農薬は勿論、雑草も、必要最低限しか取らないし、
肥料も、あげても有機質、なるべくあげずに、
土、そのものの力を発揮出来る形を試行錯誤して、色々試している。

ご近所さんの育て方も様々。
化成肥料は使うという人、有機質しか使わない人。
雑草は、一本残らず毟り取る人。などなど。

うちには子供もいるし、この集落には、一人の子供もいないので、
大変可愛いがられ、毎日のように、誰かから、美味しい野菜が届く。
本当にどれも美味しい。

その野菜なのだが、これが、
同じ、例えばキュウリでも、もらう人によって、全く味が違うし、大きさも違う。

化成肥料を使っている人から貰う野菜は、大きさで分かる。
とにかく大きい。

朗らかな人柄のおばあちゃんがくれる野菜は甘い、何故か。

遠くまで歩けないからと、柚子の畑がある庭先で、
柚子の根が張り巡らされた場所で育った野菜は、
生命力が強そうな、甘さとは一味違った味がする。

我が家の畑の野菜は、小ぶりながら、とても美味しかったり、
思い掛け無い味に出会う事もある。
スーパーなどでは品種改良されて甘くなっている野菜があるが、
種も、そういった種を買わないので、本来、こういう味だったのか、
と驚かせられる事がある。やはり、甘さとは、一味違う強さを感じる。

そして、どの無農薬露地野菜も、ベチャベチャと腐らない。
枯れる。

これらの事を踏まえて、私は、子育て、教育を思う。

小さな子供を育てていて、この先、一番の悩みは、教育、学校なのだ。

本当に心から言いたい、消毒はいらない、と。
お行儀良く、皆んな同じになんて、育てないで欲しいものだ。

学校に限らず、社会に出ても、そんな環境に放り込まれる危険は、いつでもある。
そんな時に、決して潰されない根を張れる場所を自分で持ち続けていないといけない。

自分という人間は、この世にたった一人であるという自信と共に。

執筆 島貫めぐみ


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