「自分がワクワクすることに気付いて下さい」
ダリル・アンカさんを媒体にして語りかける、
地球外知的生命体のバシャールの言葉です。
これは、自分の特性に気付くよう促していることに、ほかなりません。
けれども、義務教育の名の下に、一律の教育を受け、
一律の評価体制の下で、他人から評価されることに慣れてきた私たちにとって、
自分と向き合って、自分自身で自分を評価することは、一苦労なことです。
また、年齢を重ねるにつれ、社会的役割や日常の諸作業に追われて、
なおさら、真の気付きを得ることは難しくなっています。
私も、人生の転機を経て、多くの方々の支えをいただいて、
心の立ち直りに向かい始めたころ、次の真の人生目標さがしには、
大きな迷いと戸惑いを感じていました。
そんな中、次のステップへ向けて、
心と向き合う作業を教えてくれた人が居ました。
その人が私に勧めてくれたのは、まず、心を落ち着けて、
夢リストを作成すること、でした。
何の制限も取っ払って、とにかく、やってみたいこと・手に入れたいものを
片っ端から書き出す、というものでした。
心に硬い蓋をしてしまっている私は、
こんな作業で何かが変わるのか、本当にわかることがあるのかと、
半信半疑のままに、夢リストを作成していきました。
ところが、不思議なことに、その人は、とてつもない陽気を発しているようで、
近くに居て夢リストの作成を促してくれている間に、
私の感情の中の疑いや、ひねくれた感覚は、すっと姿を消していきました。
結局、かなり前向きな気持ちで夢を綴っていました。
私は、できる限り多くの夢を書き連ねたなかから、
「どうせやるなら、これ位大きく今までとかけ離れたことをやってみたい」
という夢を一つ、選びました。
その人が主導する夢実現の作業は、月一回行っていたのですが、
そのあいだの私の気持ちの移り変わりの過程は、
いま、自分で振り返っても、とても面白いものでした。
1段階目:そんな夢は、すごく縁遠く感じるわ。
2段階目:まぁ、夢なんだから、一つの候補としてあってもOKだよね。
3段階目:この夢は、私が目指しても良いのかも知れない。
4段階目:真剣に取り組んだら、できるのではないかしら。
5段階目:私にとって、別に突拍子もない夢ではない。
6段階目:実現する夢として、目標に掲げよう!
最終的に、自分の目指す目標として、とても身近なものになりました。
夢が現実の目標として身近に感じられたら、次は、具体的な行動に移す番です。
ところが、ここで一旦、ハッキリした具体案が見えてこない状態になり、
動きが止まってしまいました。頭の中で考えをこねくり回す日々が続きました。
自分では、ひどく停滞している、と感じていました。
しかし、知り合いの依頼で、その取っ掛かりになる作業をすることになり、
その作業を行ったことが小さな自信になりました。その小さな自信を胸に、
企業に飛び込みでアプローチをして、仕事をもらいました。
仕事をもらったことが大きな自信になり、在宅での請負仕事を
始めることになりました。
小さいステップだったけれど、物事が夢に向かって動き出しました。
ふと周囲を見渡すと、社会環境のほうでも、
私の夢が仕事として成立しやすくなる土台が生まれつつあることが
わかりました。自分が停滞モードにあると感じていた間に、
周囲が大きく変化していったようでした。
先出のバシャールが言います。
1.まず、自分が変わる。
2.自分が変わると、周囲への対応が変わる。
3.周囲への対応を変えたことで、自分の周りに変化が反映されるようになる。
自分の目標を設定し、心持を変えたときから、感じるものが変わり、
そのために、対応が変わってくるのですね。自分の対応が変わると、
その後、引き寄せられる環境も変わってくるということだったのですね。
停滞しているように思われる期間は、巡り巡って、
周囲が変化していっている時期なのかもしれません。
準備ができると、順次、夢が実現していくということなのでしょう。
やりたいことがある人は、ぜひ、
自信を持って、進めていってほしいとおもいます。
執筆 たなか きょうこ