ストレスについて(2/4)~心身への伝わり方

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+

前回のストレス1ではストレスの原因のことを「ストレッサー」といい、
100%の人がストレスを受けているとお伝えしました。

今回はそのストレッサーがどのように私たちの身体に伝わり影響してくるか
という観点からお話ししたいと思います。

はじめに、次のような言葉を聞かれたことはないでしょうか?

「病気の原因をたどっていったら、ストレスだった」

「ストレスは万病の元である」

ちょっとオーバーに聞こえるかもしれませんが、事実です。

私たちの身体は常に正常な状態を保とうとする働きがあります。
このことを恒常性(ホメオスタシス)といいます。
まるで体内に警備員さんがいてパトロールしているかのように観察しています。
ちょっとでも歪みがあれば、修復しようと働きます。
その役割を担っているのが、
1.神経系(自律神経)2.内分泌系(ホルモン分泌)3.免疫系の3つの系統です。
それぞれがそれぞれの役割を果たすと同時に横の連携もとって体内をパトロールし、
バランスをとり、健康を維持するように働いています。
この3系統がきちんと働いていれば自然治癒力が起き健康でいられるわけです。

この3系統のことをもう少し詳しく説明しますと

1. 神経系では自律神経が呼吸や血圧、体温を一定に保とうとします。
自律神経のバランスが乱れることで、様々な不定愁訴が起きることはよく知られています。
心配事、不安、恐怖といった心理状態のとき、
血圧が上がる、冷や汗がでる、ドキドキするなどの症状が現れます。
この連続は自律神経が乱れコントロールを失います。
心身症などが代表的な症状でしょうか。

2. 内分泌系とは各種ホルモン分泌のことで、
ストレスに対してはおもに副腎の内分泌腺に働きかけてホルモンのバランスを保とうとします。
内分泌系の中枢は視床下部にあり、
外界からの刺激(ストレス)によって内分泌系に乱れが生じることで、性腺刺激ホルモンも乱れ、
女性であれば月経不順や無月経の原因がストレスであるとも言えるのです。
また、成長期の児童は成長ホルモンの分泌が活発です。
「いじめ」などのストレッサーが成長ホルモンの分泌を乱し
発育不全になっているケースもあります。

3. 免疫系では白血球を始めとする各細胞(マクロファージやNK細胞など)が
不要な細胞(ガン細胞など)やウイルスなどを摂食します。
ストレス過多になっている人は体内の情報が入り乱れています。
その乱れを免疫系は影響を受け、本来の働きが鈍くなります。
1日に何千という「ガン細胞」が体内に生まれているのに、
発症する人としない人がいるのはなぜでしょうか?
空気中にガゼの原因となるウイルスやインフルエンザウイルスが同じように浮遊しているのに、
かかってしまう人とそうでない人がいるのはなぜでしょうか?
ストレスはダイレクトに免疫力を低下させています。

このように私たちの体は常に正常に保とうとする働きがあり、
外部からの刺激を受けたとき、その刺激に対して適応していくための反応を
ストレス反応(非特異的反応)といいます。

*ストレスの伝達ルートと生体の反応は以下のようになります。

[大脳 → 視床下部 → 神経系と内分泌系]

1.ショックを受ける(怒りや不安、出血、酸欠、疲労などのストレッサー)

↓↓

2.体温と血圧が下がる(これが引き金となる)

↓↓

3.アドレナリンが分泌(交感神経を通じて副腎髄質から分泌)

↓↓

4.副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌(視床下部を通じて下垂体から分泌)

↓↓

5.副腎皮質から糖質コルチコイド分泌(生体を防御しようとします)

↓↓

6.副腎皮質は肥大・血圧や体温の上昇・筋肉緊張・胸腺リンパ節の萎縮

↓↓

7.ストレッサーとストレス耐性が拮抗

↓↓

恒常性が勝てば生体は元に戻り、ストレッサーが勝つと生体は衰弱

上記のような流れでストレスは心身に影響を及ぼします。
その影響の出方は個人差、その時の心理状態でことなりますが、
小さなストレスでも、心身へのダメージ、不調を招く可能性があるので注意したいものです。

ストレスによって恒常性が乱調すると警告サインを発します。
いち早く察知し、ストレッサーから回避すると同時に、
ダメージを受けた心身の修復をすることが大事と考えます。
代表的な警告のサインは以下の通りです。

・高血圧・低血圧

・不眠・動悸・イライラ

・肩こりをはじめとする凝り症状

・月経不順・月経痛

・胃痛・便秘・下痢

・ 湿疹・アレルギー

まさに「ストレスは万病の元」ですね。

「虫歯」の原因もストレスだったりするんです。
なぜなのか、次回はそのようなことについてお話しさせていただきます。

以下に、ストレスについて時系列等わかりやすいように表にしました。
参考になれば嬉しいです。

執筆 染高節子


Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする