ストレスについて (1/4)~ストレスの本当の意味

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「ストレス」という言葉を知らない人はいないと思うのですが、
「ストレスの本当の意味」を知らない人って結構いるのではないかと思うのです。
なぜなら私も20年前に本格的にアロマテラピーの勉強をするまで知らなかったからです。

「ストレス」イコール「イヤな上司」「不快な同僚」「会社への不平不満」「家族の問題」などなど、
自分にとって「イヤな現象」が「ストレス」と思っていました。
イメージとして、ストレス解消は仕事帰りにお酒を飲んで愚痴を言い、
うっぷんを晴らしているサラリーマンって感じでしたから、
私は自分に「ストレス」があると言ったり、思ったりしてはいけないと思っていたのです。
でもそれは大きな勘違いでした。
「ストレス」という事柄について正しい知識を学んだとき、
それをうまく使うことによって「自己成長」にもつながっていると知り大変驚きました。

カナダの生理学者ハンス・セリエ(1907~82)によって、
医学の分野に「ストレスとは生体に生じる生物学的変化(歪み)を現す概念」と加えられました。

つまり、「ストレス」とは心身が外部(外界)から刺激を受けたときに、
その刺激に適応しようと反応する心理的防御反応(ストレス反応恒常性)のことをいいます。
心身に良い影響を与えるストレスを「ユーストレス」、
悪い影響を与えるストレスを「ディストレス」と言います。
一般的に私たちが言っている「ストレス」は「ディストレス」を指していることが多いようです。
しかし「ストレスは人生のスパイス」という言葉もあるくらい、
程よい刺激、ストレスは「ユーストレス」になるのです。

例えば、手の届く「目標設定」は達成感と共に感動や喜びにもつながります。
その繰り返しで、夢や願望の達成、自己成長の実現ともなるわけです。
このような状態は「ストレス」を上手に使い心身に良い影響を与える「ユーストレス」です。

このように外界からの刺激を上手に使えればいいのですが、
多くの刺激は、「ディストレス」となることが多いのです。
悪刺激は副腎皮質の肥大、
胸腺やリンパ節の萎縮、
胃・十二指腸潰瘍などの変性が
身体に現れるのです。
このような状態を「ディストレス」といい通常私たちが「ストレス」と言っているものです。

そしてそのストレス反応は、
同じストレス(刺激)でも人によって感じ方が違うため
心身に出る影響も異なり、個人差があるのです。
また同一人物でもその時の「心の状態」によって心身に出る反応が違ってきます。

このストレス反応を左右する大きな要因は、

  1. 生まれ育った環境、経験
  2. 現在置かれている環境や習慣、思考形態
  3. ストレス反応を回避する方法を知っているかどうか

などがあげられます。

つまり、私たち人間は風邪を引きやすい人、引きにくい人がいるのと同じように
ストレスに強い人、弱い人がいるということです。
ならばストレスに強い体質に、ストレスコントロールできる人になることが大事だと思うのです。

仮に、「イヤな上司」がストレスの原因の一つだとしても、
会社帰りにお酒を浴びるほど飲み、愚痴を言う行為はストレス発散になるどころか、
さらなる悪影響を心身に与えていて、次第に心身を壊していく道に進んでいるのではないでしょうか。

「ストレス」とは何か? その対処方法とは?
を正しく知っていただきたく「ストレス」をテーマに何回かに渡ってお伝えさせていただきます。

では、はじめに「ストレス」の原因となるものについてです。
このストレスの原因のことを「ストレッサー」といいます。大きく3つに分類されます。

1.精神的ストレッサー (心理社会的要素)

ショック・不安・恐怖・怒り・喪失・対人関係・仕事上の問題・お金・恋愛・結婚・出産など
自分の欲望や願望、目標などが満たされないときに起きるものが中心となります。
結婚や出産など、一見幸せな事柄でストレスなど無縁のように思われますが、
変化は時として大きなストレスの要因となるのです。
またそれらに伴う不安があるのも事実です。

2.身体的ストレッサー (生物学的要素)

けが・出血・酸素不足・中毒・火傷・病気・炎症・感染・カビ・過労・不眠・飢餓など
身体の不都合から生まれる苦痛のストレスです。

例えば、右利きの人が右手に怪我をしてしまい包帯等で固定された場合を想像してみてください。
何をするにも不便を感じイライラとした感情が生まれて来ても不思議ではありませんね。

3.環境的ストレッサー (物理化学的要素)

悪臭・騒音・気温・湿度・光・熱・電磁波・薬物・化学物質・放射能・空気汚染・地震台風などの
天災・生活環境の変化など環境の変化や不快な環境におかれたときに感じる苦痛のストレスです。

「光」でもストレスになることがあるのです。
例えばテレビ画面に光が反射してテレビが見にくいとき、
光が眩しくて対象物が見にくいときなど、
真剣に見ようとすればするほどストレスを感じてしまうのです。

上記のようにストレスの原因、ストレッサーを見れば、
ありとあらゆるところにストレスの原因があることがわかり、
私たちは常にストレッサーにさらされていることがわかります。
100%の人がストレスの影響をなんらかの形で受けているのです。
自分自身がストレスに強い体質になるのも大事ですが、
その前に不要なストレッサーは取り除くようにしたいものです。
つづく

執筆 染高節子


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