起業後1年で倒産しない7つの秘密

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起業時、多くの経営者が夢や希望を
描きながら事業を始める。
しかし、事業を進めてゆくと当初の
情熱もある事を体験していく中で
少しずつ冷めてゆく。
そのある事とは『お金』に関する
問題に他ならない。

私はある方の起業から1年余り、
事業のお金の流れを見てきました。
前回も述べたが、起業後8割の会社が
倒産する中、その会社は1年を乗り切り
かつ、友人からの融資を受けるという
幸運を手にして、事業拡張という
新たな転換期を迎えている。
これも1年だが事業を継続できた
からこそ手にできた幸運なのです。

さて、前置きが長くなりましたが
今回は私がこの経験から知った

『起業後1年で倒産しない
7つの秘密』

についてお伝えします。

その7つとは次のようなことです。

1.売り上げより現金が増えたかを見る。
2.始めのうちは現金を直接受けとる。
3.経費削減は雑草取り、本業は田植え
であることを知る。
4.小さい時に仕組みを作る。
5.大きな商いよりも小さな回る商いを
増やす。
6.経費削減は努力でなく、習慣や仕組み
で行う
7.お金は血液、頭や心臓にまずは回す。

一つ目は
『売り上げより現金が増えたかを見る』
です。

前回もこのことに触れましたが、
売り上げは会社の業績を評価するもの、
実際にお金が入ってきているのでは
ありません。
かならず、現金がいつ、いくら入ってくる
のかを知っておかなければなりません。

2つ目の『始めのうちは現金を直接受けとる』
です。

できれば始めに個人のお客様を
相手にした仕事をすることを
お勧めします。
そして、直接お客様から商品の代金を
受け取ってください。
実際に受け取る金額が大きくなると
自分自身のお金の器も大きく変化します。
そして、お金のありがたさ、お客様の
ありがたさを実感できます。
それに加え、直接会う事で
お客様から次の注文をいただく
機会にもなります。

3つ目は
『経費削減は雑草取り、
本業は田植えであることを知る。』です。

ついつい、経費削減にやっきに
なることがあります。
例えば、主婦のように遠いスーパーまで
5円安い安い商品を買いに行ったり
口酸っぱく無駄遣いを注意したりです。
私も始めは会社のお金の流れをみて
まずは経費削減できるところを
探したのですがその労力を社員に
強いる効果より本業に力を注ぐほうが
良いこと費用対効果が高いことに
気づきました。

4つ目は『小さい時に仕組みを作る』
です。

できるだけ小さい時に会社の基本的な
仕組みを作ることです。
できれば個人事業主で一人で
始めた時に仕入れの仕方、
入金の方法、在庫管理などの
仕組みを作るのです。
会社の規模が大きくなってから
在庫管理を始めよう、業務マニュアルを
作ろうなどとは思ってはいけません。
逆に大きくなってから変えると
お金も時間もかかるのです。

5つ目は『大きな商いよりも小さな
回る商いを増やす』です。

ついつい利益の大きな仕事にフォーカスしがちです、
しかし、会社の業績をみると小さな商いだが定期的に
入ってくる仕事の量が多い時ほど利益は出ています。
例えば、車の販売よりも点検や車検の仕事が多いほど
安定した利益が出るのです。
当たり前ですが、点検や修理はある周期で入ってくる
仕事です。この母数をどれだけ増やすかが大切です。
特に車の販売など利益の大きな仕事は早々あるもの
ではありません。
また、点検や修理のお客様が増えれば、いずれ時期が
来ればそのお客様は車を買うお客様となるのです。

6つ目は『経費削減は努力でなく、
習慣や仕組みで行う』です。
3つ目と言っていることが違うと思われる
ようですが、経費削減は必要です。
ただ、優先順位に違いがあるのです。
そして、経費削減を目標に掲げ、努力を
強いるのでなく、習慣や仕組みで可能に
することが大切なのです。
例えば、誰もいない時には部屋の蛍光灯は
消す。社用車のガソリンは最寄りのスタンド
と提携契約を結び、安く給油できるように
するなどです。

7つ目は『お金は血液、頭や心臓にまずは回す』
です。
何これ?と思われる方が多いのですが
これが大切な事なのです。
会社としてお金が回るところにお金を投入
するのです。
自動車販売や点検をしている会社だとします。
自動車を販売するために売れそうな車を
購入するとします。
しかし、なかなか買い手が現れず在庫したまま
年を越す事になりました。
ちょっと税金の話になるのですが流動資産という
ものになり経費で落とせず、税金の対象になるのです。
そして、点検や修理に必要な部品を買うための
資金に当てる事も出来ません。
それに比べ、点検や修理は遅くても1週間以内に
作業は完了しますし、引き渡しと同時または
遅くても月末までにお金を支払っていただく
ことになります。商品やサービスがすぐに
お金となるのです。
ついつい利益の大きなところにお金を
つぎ込みたくなりますが、お金は血液と同じです。
新鮮な血液を回さないと死んでしまいます。
そして、会社においての心臓、お金を回せる事業
とは何か、会社をコントロールしている脳とは
どこかをきちんと把握しておきことが大切です。

ぜひとも起業される方には知ってもらい
まずは1年を乗り切ってもらいたい
ものです。

執筆 小川俊次


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